- コラム
ミドルキックで痩せる&強くなる!
ミドルキックとは?
キックボクシングで代表的な技のひとつが「ミドルキック」。
相手のお腹や腕を狙って蹴る動きですが、実はダイエットにも効果抜群です。
足を大きく上げて腰をひねる動きは、ウエストや下半身の引き締めに直結します。
試合に出る選手たちも、コンディション作りや武器として欠かせない技です。
ここではオーソドックス(左足前)スタイルで、ダイエット目的の方向けに説明していきます。
【ダイエット層向け(初心者〜運動習慣をつけたい人)】
目的:脂肪燃焼・有酸素+筋力バランス・怪我予防・継続しやすさ重視
ミドルキックのポイント(初心者向けのコツ)
• 力任せに振らず、テンポ良く当たる感触を楽しみながら回数をこなす
• まずはフォーム重視。鏡やスマホでフォームをチェック
• サンドバッグやミットで安全に練習
基本の共通ポイント(左右ミドル共通)
• 構え(ガード):左足前・右足後ろで立ち、両手は顎の高さでガード。目線はターゲットへ
• ターゲット:相手の肋骨〜脇腹、または腕
• 体重配分:構え時は左右の真ん中。蹴る時は前足に体重を乗せる
• 当てる部位:基本はすね。場合によっては足の甲でも可
• 呼吸:蹴る瞬間に「フッ」と短く息を吐く
• 力の入れ方:体幹を安定させ、腕と足はリラックス
右ミドルの蹴り方
- 構え:左足前・右足後ろ。骨盤を床に対して垂直に起こし、背筋を伸ばして構える。両手で顔を守り、膝と股関節を軽く曲げる。

- 踏み込み:左足を左斜め45度に1歩踏み込む。同時に右手の甲を左耳へ、左肘を後ろに引いて左手を脇下に構える。

- 軸の回転:左つま先を外に開き、腰を左へ回転(右腰を前へ押し出すイメージ)。体重を左足に移動させる。

- 当てる:すねをターゲットに当てる。膝は軽く曲げたままでOK。蹴る瞬間に右手を下へ振り、左手はガード位置へ戻してバランスを取る。

- 戻す:蹴ったら素早く元の構えへ。
よくあるミス
• 踏み込みが内側になってしまう
• 踏み込みの際に胸と骨盤が右を向いてしまう
• 蹴り足を外に開きすぎる
• 右手を振るときに肩ごと引いてしまう
• 両手を下げてしまい顔ががら空きになる
左ミドルの蹴り方
- 構え:左足前・右足後ろ。骨盤を床に対して垂直に起こし、姿勢良く構える。両手で顔を守り、膝と股関節を軽く曲げる。

- 足の入れ替え:スタンスを変えずに右足と左足を素早く入れ替える。左つま先は相手へ、右つま先は右斜め45度へ。左手の甲を右耳へ、右肘を後ろに引いて右手を脇下に構える。

- 軸の回転:右つま先を外に開き、腰を右へ回転(左腰を前に出すイメージ)。体重を右足に移動させる。

- 当てる:すねをターゲットへ真っ直ぐ当てる。蹴る瞬間に左手を下へ振り、右手はガード位置へ戻す。

- 戻す:蹴ったら素早く構えに戻る。
よくあるミス
• 入れ替え動作でスタンスが崩れる

• 動作が止まり、足を上げるだけになってしまう
• 腰を回せず足だけの蹴りになる

• 腰が反ったり胸が前に出てしまう
• 手を下げて顔ががら空きになる

⚠️ 怪我予防の注意点
• 膝や足の指先で当てない
• 腰や股関節に違和感があれば中止
• 蹴り足に力を入れすぎない(怪我の原因)
• 相手の肘・骨盤・膝は蹴らない
• 足首やすねが痛む場合はサポーターやレガースを使用
• 蹴り足を外に開きすぎると股関節を痛めやすい
ダイエット効果
• お腹まわりの引き締め
腰を大きく回すので、腹筋やくびれに効果的
• 太もも・お尻・体幹の強化
下半身と体幹をまるごと使うので、代謝アップにつながる
楽しく上達するコツ
• ダイエット目的なら「10回 × 5セット」で脂肪燃焼
• 慣れてきたら「パンチ→ミドル」「ミドル→パンチ」のコンビネーションで運動量アップ
• 音楽に合わせてテンポ良く蹴ると有酸素運動効果がさらに高まる
まとめ
ミドルキックは「痩せたい人」にはシェイプアップ効果を、
「強くなりたい人」には実戦で使える武器を与えてくれる万能技です。
ただのフィットネスではなく、本格的な技を練習するからこそ、楽しみながら続けられます。
この記事の監修者

岩淵 誠哉
Roots Of Fight代表トレーナー
NESTA-Personal Fitness Trainer
NESTA-Back Pain Relef Specialist
NESTA-Sports Performance Specialist
ダイエット検定1級
筋膜リリース セラピスト
アナトミーストレッチ トレーナー
500名以上のキックボクシング未経験者の指導をし、楽しく安全に結果を出す指導に自信を持っています。
東京の八丁堀にあるルーツオブファイトジムでキックボクシングの楽しさを伝えているので、是非一緒にキックボクシングを楽しみましょう!
