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ジャブの正しい打ち方を完全解説!初心者〜上級者までのフォーム・コツ・ダイエット効果まとめ

正しいジャブの打ち方

キックボクシングやボクシングにおいて、最も基本でありながら最も重要なパンチ。
それが「ジャブ」です。
一見シンプルに見えますが、正しく打てばダイエット・姿勢改善・体幹強化にも効果的。
本記事では、初心者~上級者までのレベル別に「正しいジャブの打ち方」と「よくあるミス」「実践ポイント」を解説します。

目次

  • ジャブとは?
  • 基本フォーム(オーソドックス構え)
  • ジャブの正しい打ち方
  • よくあるミスと改善ポイント
  • 怪我を防ぐためのポイント
  • ジャブで得られるダイエット効果
  • 上達する練習法
  • まとめ(初級編)
  • 外ジャブ(中~上級者向け)
  • 内側ジャブ(中~上級者向け)
  • まとめ(応用編)

ジャブとは?

ジャブは、構えた状態から素早く左手を突き出す基本のパンチ。
相手との距離を測る・フェイントとして使う・攻撃の起点にするなど、プロ選手も生涯を通して使い続ける技です。

同時に、体幹を使って全身で打つため、脂肪燃焼・姿勢改善・リズム感アップといった健康効果も抜群。
「運動習慣をつけたい」「体を引き締めたい」という初心者にも最適です。

ジャブの基本フォーム(オーソドックス構え)

正しいフォームはすべての基本。
左足を前に出す「オーソドックス構え」で、以下のポイントを意識しましょう。
• スタンス:左足前・右足後ろで肩幅よりやや広め
• 膝:軽く曲げ、重心を安定させる
• 手の位置:拳はアゴの高さ、肘は体に軽くつけてリラックス
• 目線:相手のアゴ(ターゲット)を見る
• 体重配分:左右均等、またはやや前足寄り
• 呼吸:パンチと同時に「フッ」と短く息を吐く

ジャブの正しい打ち方

①構える
 →両手で顔を守り、みぞおちを軽く丸めるように意識。

構え

②突き出す
 →左肩を前に出し、肘を下げずにまっすぐ打つ。

突き出す

③重心移動
 →左足に軽く体重を乗せながら踏み込み、安定させる。

重心移動

④素早く戻す
 →打ちっぱなしはNG。出したらすぐ構えに戻してガード!

構え

よくあるミスと改善ポイント

①肘が下がり、拳が下から出てしまう。
→ 構えている位置から、まっすぐ突き出す意識を持つ。

肘下がり

②腰が引けて、前傾姿勢になる。
→ 軽く骨盤を起こし、股関節と膝を柔らかく保つ。

③顔が横を向いたり、目線が下がる。
→ 常に打つ場所(相手の顎)から、目を離さない。

④打った後に、ガードが下がる。
→ 「打ったら元の構えに戻る」を1セットと意識する。

怪我を防ぐためのポイント

• 手首はまっすぐ保つ(曲げると怪我の原因に)
• サンドバッグ練習では必ずグローブを着用
• フォームが崩れたら、一度リセットして深呼吸

ジャブで得られるダイエット効果

ジャブは体幹トレーニング × 有酸素運動の要素を兼ね備えた万能動作。
効率よく全身を引き締めたい方におすすめです。
• 姿勢改善&お腹引き締め:腹筋・背筋を自然に使うことで姿勢が整う
• 二の腕&肩まわりシェイプアップ:肘を伸ばす動作でスッキリ引き締め

楽しく上達する練習法

初心者におすすめ:

「ジャブ → バックステップ」 を繰り返す練習

慣れてきたら:

「ジャブ → ストレート」
「ジャブ → キック」

と組み合わせて、リズム感・体幹の強さ・脂肪燃焼効果をアップさせましょう。

まとめ:ジャブは“地味だけど超重要”

ジャブは一見地味ですが、格闘技でもフィットネスでも欠かせない基本動作。
正しいフォームで繰り返すことで、
• 攻撃の幅が広がる
• 姿勢が整う
• 脂肪燃焼効果が高まる

など、多くのメリットを得られます。
ミドルキックなどと組み合わせれば、脂肪燃焼×スキルアップのW効果も!
楽しみながらジャブをマスターしていきましょう。

中級~上級者向け:ジャブの応用テクニック

外ジャブ(外側ステップジャブ)

外ジャブ

▶ ジャブは「角度」で活きる

ジャブは単なる牽制ではなく、角度とポジションで主導権を取る技術。
その代表が「外側ステップジャブ」です。
正面の攻防を打破し、角度とタイミングで相手を崩す強力な武器になります。

特徴

  1. 攻撃のラインをずらせる
     相手の正面から外れ、“見えにくい・反応しにくい”位置を取れる。
  2. カウンターのリスクを減らせる
     外に回りながら打つことで、ストレート系の被弾を回避。

打ち方のポイント

  1. 左斜め前へ半歩ステップ
     深く踏み込みすぎない。バランスを崩さない範囲で。
  2. ステップと同時にジャブを打つ
     足と手を“同時”に動かす。タイミングが命。
  3. ジャブは縦拳または軽めの横拳
     狙いは相手の顔の中心または側面。
  4. 打った後の展開を準備
     右ストレート、左ボディ、アッパーなどへスムーズに繋げる。

よくあるミス

踏み込みすぎ

• 足だけが先に動いて、パンチが遅れる
→ ステップとジャブをセットで動かす意識。
• 外へ大きく踏み込み過ぎて、バランスを崩す。
→ 半歩で十分。小さく素早く踏み込む。
• 打って終わりになってしまう
→ 常に次の攻撃(右ストレート、ロー、ミドル)を想定して動く。

コンビネーション例
• 外ステップジャブ → 右ストレート → 左ボディ
• 外ステップジャブ → 右・左ボディ → 右アッパー

※常に軸とバランスを意識!

内側ジャブ(攻防一体のジャブ)

内ジャブ

▶ 特徴と強み

上体を軽く右側に傾けて打つことで、相手のジャブの軌道を外しながら自分の攻撃を当てられる。
攻防一体のテクニックであり、リスクを抑えつつ距離を詰められるのが魅力です。

フォームのポイント

  1. 前に踏み込みながら上体を軽く右側へ傾ける。
     →上体を倒しすぎず、自然で滑らかな動きで。
  2. ジャブは縦拳またはコンパクトな横拳で打つ。
     →力を抜き、スムーズに伸ばす。
  3. 上体を傾けても、ジャブの軌道は相手の顔に向かって真っ直ぐ。
     →上体が傾いても、腕のラインはブレないように。

よくあるミス

内ジャブ

• 上体を傾けすぎてバランスを崩す
→ 頭1つ分、右側に傾けるだけ。
• ジャブが斜めに出てしまう
→ 常に相手の顔に向かって“真っ直ぐ”の軌道を意識。
• 打ったあと止まってしまう
→ 必ず次の動きに繋げる。

このジャブが活きる場面
• 相手がジャブを多用してくる時
• ジャブの差し合いで先手を取りたい時

自分から角度とテンポを作り出し、リズムを支配しましょう。

まとめ

内側ジャブは「守りながら攻める」高度なジャブ。
頭をわずかに右側へ傾け、攻撃ラインをずらすことで安全に距離を詰められます。
この技を身につけることで、攻防の主導権を自在にコントロールできるようになります。

リズムと角度を操り、“ジャブだけで試合を組み立てられる選手”を目指しましょう。

この記事の監修者

岩淵誠哉

岩淵 誠哉

Roots Of Fight代表トレーナー

NESTA-Personal Fitness Trainer

NESTA-Back Pain Relef Specialist

NESTA-Sports Performance Specialist

ダイエット検定1級

筋膜リリース セラピスト

アナトミーストレッチ トレーナー

500名以上のキックボクシング未経験者の指導をし、楽しく安全に結果を出す指導に自信を持っています。
東京の八丁堀にあるルーツオブファイトジムでキックボクシングの楽しさを伝えてい